リレーエッセイ広島に想う~にコラムを書かせていただきました!私の広島への想いって、こういうこと!

きものを通じて
気軽に愉しめる和のふれあいを提案する
きもの遊びコーディネーターであり
和の文様をデイリーライフに取り入れる愉しみをお伝えしている
和文様マスター・澤井律子です

ご縁を繋いでいただいて
【広響】第399回(延期公演)定期演奏会プログラムの
リレーエッセイ広島に想うにコラム寄稿させていただきました。

以下、そのまま転載いたします(≧▽≦)

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私が着物を着るようになったきっかけは、海外移住への準備からでした。
と話すと、よく「え!?」という反応をされます(笑)。
学生時代は海外への憧れが強く、高校生の夏休みにイギリスでホームステイを体験、
大学は広島県に開校したアメリカの大学に進学したほど。
当時は、日本文化への関心は低く、邦楽より洋楽、和食器より洋食器、といった具合に
アンテナが偏っていました。広島への愛着もなく過ごしていました。

大人になり、オーストラリアやタイなどで生活してみると、
よく質問されたのは日本文化や広島のことで、
このとき、自国や故郷について何も答えられないということに気づかされたわけです。

そして、一念発起。着付け教室に通いはじめました。
なぜ着物なのか…は、たまたま目にしたのが着付け教室の案内だったからですが、
今にして思えば、日本文化にも広島にも無関心だった私に、
「ひろしまきもの遊び」を発足させるためのお導きだったのかもしれません。

講師の資格を取得後、広島で着物を楽しむための冊子を創刊したり、
着物で行くと特典が受けられるお店を開拓したり、
地産地消プロジェクトへのモニター協力、酒蔵バスツアー、
海外映画の撮影協力、書籍出版、和文化交流イベントの提案など、
「着物」というツールひとつで、
地元の企業・宿泊や観光施設・自治体と繋がらせていただいています。

まさに、着物で深まる広島とのご縁です。

広島は被爆から75年を迎えました。
平和記念公園内のレストハウスはリニューアルされ、
この建物が元々は大正屋呉服店だったことは広く知られることになりました。
3階の展示パネルには、

『昭和恐慌と言われる不景気な世相にも関わらず、
大正屋呉服店は“広島の和装モードを牽引する存在感”を示していた』

と紹介されています。

令和の今、再び広島に和装モードを!そんな思いがふつふつと湧いてやみません(笑)。

広島には、大竹和紙、熊野筆、福山箏、広島漆、広島針、箔、染、桐、藍、鑢など、
全国でもシェア率の高い、和に繋がりのあるものづくり企業が実にたくさんあります。
広島に根付く和の技術を多くの人に知ってもらいたい、と
広島県下の和職人が集結するイベントを開催しようと思案中です。
今秋予定でしたが、COVID-19の影響で2021年に持ち越しになりましたので、
一緒に盛りあげてくださる方、大募集中です!

着物を通じて広島の和文化×地域・観光×国際化を世界に発信していくこと。
これが私のライフワーク。

学生時代、一番遠かった世界に、今、広島で一番近くにいます。
人生って面白いですね。

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