一旬を五感で食す〜葉月の会〜では早穫りの銀杏も!

きものを通じて?気軽に愉しめる
和のふれあいを提案する?きもの遊びコーディネーターであり?
和の文様を
デイリーライフに取り入れる愉しみをお伝えしている?
和文様マスター・澤井律子です

月に一度開催している
「一旬を五感で食す」の葉月の会は
8月18日の夜でした(^^)

旬の

「走り(はしり)」
「盛り(さかり)」
「名残り(なごり)」

今月も美味しく
古(いにしえ)から続く日本の習わしを
お勉強しながら

いただきました♪

どんな旬だったか
ど~んとご紹介していきますね!!

最初に運ばれてくるのは
私が毎月恋焦がれる
龍勢の仕込み水で抽出した昆布出汁。

昆布は前日からつけておき
70度で一時間半、90度で鰹を入れて沸騰させる
という手法で抽出された一番出汁は
昆布の旨味成分が深く出ています(^.^)

このお出汁は本当に美味しい!!!

「おかわりください」

って
毎月言ってる(笑)

参加された皆さんも同じwww

先付は

やりいか…

子ども!!!!

冬が旬だそうですが
処暑を迎える手前
秋にかけての「はしり」という
このタイミングで食せる贅沢☆

お子は…
柔らかく
甘い!

この日
ビールをファーストドリンクに頼んでいた澤井ですが

あ~やっぱり最初っから日本酒にすれば良かった!

と唸ってしまった一品です♪

やりいかの下には
蓮いもの茎・・・ずいきです。

ずいきには

「赤ずいき」
「白ずいき」
「青ずいき」

の3種類があるそうです。

「赤ずいき」が一般的ですが
食用に改良されたのが「青ずいき」だとかで
7月~9月が旬なんですって!

知らなんだ…

この日の「ずいき」は
時季的には

“ど旬”

でした♪

碗もの

恋焦がれている出汁に
鮎の一夜干しを焼いて。

素麺には
たでの葉っぱが擦り込まれいて
ちょびっとピリっ

さらに
冬瓜が!

なんで「冬の瓜」って書くのに
夏が旬なの!?

って
思う人、多いみたいですねw

ググったらいっぱい説が。

諸説その1
冬瓜は保存性が高く
昔は夏に収穫したものを
風通しのよい暗い場所に置いておき
冬の保存食としていたところから

諸説その2
熟した冬瓜の表面に付く白い粉が雪の様に見えるから

冬瓜は約90%が水分でできているので
カロリーも100gあたり約16kcalとかなり低く
火照った体を冷やしてくれるあたりも
夏が旬として重宝される食材なのかもしれませんね。

続いては

熟成アナゴの白焼き()
塩がふってあるので
そのままいただきます。

※澤井、ビールから日本酒にスライドしてましたw

そして

広島サーモン…(一般名称:笑は「ニジマス」)のルイベ

冷凍保存された広島サーモンを
凍ったままで味わう夏らしい一品

元来はアイヌ料理の一種で
秋に獲った鮭を雪の中で冷凍させて
賓客が来たときに刻んで出していたとか。

今夜なぜルイベが…!?

それは

過日の台風接近・通過が影響し
漁も大荒れだったから。

予定していたお魚が思うように揚がらず
急きょなおもてなしだったわけです。

冷やっこい広島サーモンは
口の中サッパリで
季節を感じるものでした!(^^)!

間引いた
鈴かぼちゃが敷かれていました。
甘みがなく、こちらもさっぱり!

焼きは

アオカマス☆

カマスの茸巻き焼き

世羅の松きのこをカマスで巻いたもの☆

7月にいただいた「アオカマス」は
超ド旬だったので焼き霜造りでいただいていました。

焼きで提供いただいた今月は
旬のサカリからナゴリに移っているのでしょうか。

同じ食材で
月が変われば
美味しく食す術も変わる

そんなことを堪能できるのが

「一旬を五感で食す」会だと
あらためて
気付かされた一品でした。

ちなみに
「アオカマス」は秋を迎えると
「アカカマス」になりますw

「アカカマス」は
脂がのっているので
お刺身でいただくのが良いそうです(*^_^*)

企画を続けていると
お刺身のカマスにも出会えるのでしょうね~♪

あしらいは
新れんこん
甘長(とうがらし)の煮浸し

ぐっさんのお店(酒と肴 やまぐち 堀川町)では
器にもこだわっておられます。

いつもお料理のことしか聞かないのですが・・
今度から
器についても
ちょっとお話聞いてみようと思います☆

こんな
エキゾチック(笑)な深みのある色味の器には
煮アナゴと白和えが映えます。

この流れで餡かけは
優しい(^.^)

アナゴは6月~8月が旬で
脂が少なくてさっぱりしていて美味しい!

とは言え
11月~12月のアナゴが美味しい!という
職人さんも多いとか。。。

それぞれの季節で味わいが違うのであれば
それぞれの季節で食せばいいじゃん☆

ということですよね(笑)

結果…

山葵だけでもお酒はすすむw

お酒がすすむのは

瑞々しさ抜群の
ごくわせ銀杏の素揚げ

カラスミがけ
の一皿も(^^)

あしらいのホオズキ
子どもの頃
笛にしてたよね〜なんて言ったら

「え!?」

ってまわりに驚かれて
そのことに驚いた澤井でした(笑)

揚げ物は

太刀魚の紫蘇巻き揚げ

世羅のアスパラ

太刀魚って季節感がよく分かっていませんでしたが
脂の乗りは1年通してほぼ一定で
しかも多め!

太刀魚には鱗がないんですよね。
鱗の代わりにグアニン質と呼ばれる銀色の粉で覆われているから
全身が銀色に見える面白いお魚です。

このグアニン質は
手で触ったり網でこすれると簡単に取れてしまい
みるみるうちに太刀魚は弱ってしまうそうです。

〆めは
名残のイサキでの炊き込みご飯(^^)

季節がら
「梅雨イサキ」とも「麦わらイサキ」などとも呼ばれるそうです。

デザートは

巨峰とスイカで

旬の
ハシリとなごり
のハーモニーでした♪

今月も

たっぷり

じっくり

3つの旬を味わう事のできた一夜でした☆

「一旬を五感で食す」
は月に一度
開催しています(^^)


どなたでもご参加いただけます☆


美味しいもの大好きな方、
旬を味わい・知りたい方

ご一緒しましょう!

百聞は一見に如かず


ならぬ


百聞は一食に如かず

ですね♪

【今後の予定】


9月22日(日)18時~
10月20日(日)18時~
11月17日(日)18時~
12月8日(日)18時~

です(^^)

ご一緒できる方は
お問い合わせページからお申し込みくださいね!

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