『日本茶を楽しむ講座11月度:お抹茶の点て方とアレンジレシピ』レポート
第3回のテーマは「お抹茶の点て方とアレンジレシピ」。
雪月花さんでのお抹茶は、この企画前のイベント「お昼なのにお月見茶会」以来です。
茶席形式で〜と思いきや、お部屋にはテーブルが・・・
そうなのです。今回はお茶のお手前や作法ではなく、「お抹茶を美味しく入れる=お抹茶で遊ぶ」方法を教えていただきました。
今回の参加者は、この講座初めての方やお月見茶会に参加された方などスタッフ含め6名。初心者の方から、お茶を習っていた方とさまざまです。
簡単な自己紹介の後、講師の田辺さんからお抹茶についての説明がありました。
玉露など日光を調節しながら育成したの葉を、最終的な揉む作業をせずに葉の常態で保管し(この段階のお茶を碾茶(てんちゃ)といいます。)これをゆっくり、じっくり石臼で引いたものが抹茶です。石臼で引く作業も大変な上、多量の碾茶でも抹茶になると少量。お抹茶が普通のお茶より少し値段が高いのは、このように手間が掛かっているからなのですね。
抹茶の大敵は、湿気・空気・温度差。
少量買い求め短期間で飲みきりましょう。「何かの機会に・・・もったいない・・・」はかえって抹茶の美味しさを損なう元のようです。
また、必ず必要なのが茶筅(ちゃせん)。こればかりは泡だて器などの代用品では無理のようです。茶筅の穂の数も違いがあり、それによって持ち手の太さも変わります。
このような基礎知識を教えていただき。さっそく参加者一人ずつ美味しいお抹茶立に挑戦です。
すばやく、しっかり泡を立てるための茶筅の動かし方や湯の量。湯を入れる前の一工夫などポイントポイントごとに教えていただき、見た目は各自いい感じ〜♪
講師の田辺さんが最初に立てた見本に近づいているぞ!と思いきや、実際飲み比べてみると味のまろやかさ、後味が全然違うではありませんか!「さすが先生!」と一同うなずいたのでした。
この後、牛乳を使った「抹茶オーレ」。最後はお抹茶に、白玉、つぶあん、栗の甘露煮を入れた「抹茶ぜんざい」も作りました。
抹茶オーレには、牛乳を泡立てたカプチーノ仕立ての本格的な仕上がり。抹茶ぜんざいも、抹茶の緑に白玉とつぶあんと栗の黄色が美しく食べるのがもったいないくらいでした。(といっても全員ペロリンでしたが・・・^-^;)
参加者のみなさんは、茶筅の本数によって泡立ちが違うと自分の好みの茶筅を選んだり、茶碗の形でも仕上がりが違うなどいろいろ出来具合を見比べていました。
そして共通して、シャカシャカしながら「手がつる〜〜」と言っていました(笑)
そのぐらい美味しいお抹茶を立てるにはシャカシャカが重要なのです。
「お抹茶で遊ぶ」。
お抹茶はアレンジ次第で和風だけでなく洋風でも美味しく気軽にいただけます。
十二分にその楽しさを満喫した今回の講座でした。
12月は「器コーディネート」を予定しています。 >> 詳細