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普段着物で“お昼なのにお月見茶会”を開催

まずはお茶碗の持ち方、まわし方からお勉強毘沙門台にある見晴らしの良い空間で、肩肘の張らないビギナーさん向けのお茶会&講習会の「お昼なのにお月見茶会」を、9月7日(木)、9月10日(日)の2回にわたり開催しました。

お茶会の講師を引き受けてくださったのは、日本茶cafe雪月花のオーナー、田辺裕子さん。(社)日本茶業中央会認定・日本茶アドバイザーの資格をお持ちの方です。

田辺さんからの「お茶会参加の経験は?」という質問に、

 「むか〜〜し習っていた記憶が・・・」
 「縮景園で開催されたお茶会に連れて行ってもらったことが一度・・・」
 「おばあちゃんがやってた」

などなど、ほとんどの参加者さんがお茶ビギナーさん。中には、「実は、現役で習ってます・・・」という方もいらっしゃいました。今回のような“気軽なお茶会”を体験してみたかったそうです。


田辺さんは、「いろいろ説明もしますが、まずは楽しんでくださいね。はじめてお茶会に参加しても頭が真っ白にならないように〜」とドキドキ気味の参加者さんをリラックスさせてくださいました。

お菓子の取り方お茶をいただく時の挨拶の仕方茶碗の持つ時の作法懐紙の使い方席順(お茶室でのマナー)など質問を交えながらの講習でした。

例えば、菓子器からお菓子を取るとき、懐紙は畳の縁より手前におきます。この時、懐紙は輪になった方を手前にします。そして、菓子器に盛られたお菓子は手前からとっていきます。

お菓子をとる時は、次の方への気配りとして、「お先に」という気持ちを伝えるそうで・・・。思いやりの心が育まれます。(^.^)

ひと通り、お話を伺ったら、いよいよ実践です!

人の視線が集中すると緊張しますねー。


お菓子は、亭主ご出身の松江は「彩雲堂」からお取り寄せ。兎のお饅頭でした。

食べるのが可哀相でした。



さて、ここでちょこっと薄茶器の種類についてお勉強。

左から順番に

・棗(なつめ)
・平棗(ひらなつめ)
・面取中次(めんとりなかつぎ)
 (フタの部分に面取りがしてあるので)
・老松棗(おいまつなつめ)


形によって、お抹茶の粉の盛り方が異なるんだそうですよ。


この日は「お月見茶会」ということで、掛け軸は“月”を意識しつつ、さらに店名でもある「雪月花」の言葉が。

花入れにはススキと秋の野辺の花が可愛らしく活けてありました。

参加者の皆さんが感激したのは、主席(この茶会の一番のお客様)に出された茶碗。表情豊かな兎たちが運動会をしていました。綱引きをする兎、ポンポンを持って応援する兎。こんなニューモラスな抹茶茶碗もあるんですね。。
(写真を撮るのを忘れましたー ^^;)


そして、今回は、自分でお抹茶をたてる!という体験レッスンもありました。

田辺裕子先生
茶せんで泡立つように〜とほとんどが初体験の参加者さん。力加減、泡立ち加減、お湯の量など、先生に質問が飛んでいました。


お茶の運び方も実践しましたよ。

背筋をピン!指先を意識して・・・。
まだまだぎこちなかったですが、みなさん、所作に磨きがかかっていました。(^.^)

今度は、着物での立ち居振舞いのお稽古も受けたいですね。




参加者のみなさんからは、

◎子どものころただ苦かったお抹茶が、甘く感じ大人になったと実感した
◎お茶会の席順で、座ってはいけない場所があると聞き怖かったけど、次からは大丈夫
◎初めてで、緊張しましたが、楽しい時間を過ごせました>^_^<
◎懐紙を使って黒文字入れの作り方を教えてもらい嬉しい。懐紙選びも楽しそう
◎早くお茶会に参加してみたい!
◎おばあちゃんのお茶道具を引き継いでいこうと思います
◎縮景園などでのお茶会や観光地でお抹茶をいただく時に、ドキドキしなくて済みそう
◎今回のように気軽に楽しめるお茶会なら怖くない

などなど、楽しんでいただけたようです。

お茶会初心者さんちょっとだけ経験者さんきものビギナーさんなど、両日あわせて12名の方に参加いただきました。

近々、みんなで大寄せのお茶会にデビューしましょう。(^.^)

今回参加できなかった皆さん、次の機会にぜひ!



※お茶会に参加する場合
いくつかマナーがあります。お茶室内では宝飾品は取り外しましょう。大切なお茶碗や菓子器を傷つけてしまう可能があります。また、香水など香りのキツイものはつけないように。
着物で参加する場合は、半衿は白、足袋は白、帯はお太鼓が無難とのこと。どの立場で、どのようなお茶会に参加するかによって異なりますが、着物の柄などにも気をつけないといけないことがあるようです。ご招待くださった茶人さんの意向にあわせてコーディネートすればいいので、必ずそうでなければいけないというものではありませんので、まずはお茶を楽しむことからはじめましょー!(^.^)


最後になりましたが、このたびのお茶講座開講にあたり、惜しみないご協力をいただきました日本茶cafe雪月花オーナーの田辺裕子さん、誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。引き続き10月からのお気軽お茶会の講座も宜しくお願い申し上げます。



講座開講協力
日本茶cafe雪月花
広島市安佐南区毘沙門台2丁目26-9
オーナー:田辺裕子
(社)日本茶業中央会認定 日本茶アドバイザー