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和を楽しむ温故知新企画 『日本茶を楽しむ講座』 開講中

『日本茶を楽しむ講座4月度:野点』レポート

2006年10月から始まった温故知新企画の“日本茶講座”。最終回となった4月度は「野点」でした。

「野点」というからには、何をさておいてもお天気が気になるところ。しかも雨女トリオを自称する人が揃っていたにもかかわらず、汗ばむほどの陽気に恵まれた快晴!

場所は、古民家を改装してインテリアコーディネーターオフィスを構えるレジュームハウスさん。“ひろしまきもの遊び”のロゴを書いてくださっている前衛書道家ヤマモトテルミさんによる「美しい春の一日をごゆっくり」の言葉が添えられた案内板に導かれ、敷地内へ。


宮島線がすぐ近くを通る市街地ながら、穏やかな空気が流れるお庭に集まった6名の参加者はさっそく撮影会。初参加の方もいらっしゃったのに、旧知の仲のように和気あいあいと会話が弾んでいらっしゃいます。

ひとしきり歓談の後、程よい古き良さを残したしつらえのお部屋の中に。



テーブルには、「ここはレストラン?」と勘違いしそうなお料理の数々。
オーナーである迫田さんが、今回ご用意してくださいました。
体に優しい穀類や野菜を中心にしたメニューが全9品。
手作りのお箸や素敵な器のセレクトにセンスが光り、目にも楽しいひと時を過ごし、お腹は満腹。(#^.^#)

というところで、
本日のメインイベント「野点」タイム〜。

引き続き、講師には雪月花の田辺さん。
本格的な緋毛氈と大きな傘という野点セットは、ご遠慮いただいて…(笑)。

春風がそよぐお庭で、心地よくお抹茶をいただきましょう」とばかりに、肩の力を抜いた野点。

最初のお菓子は(田辺先生の選んでくださるお菓子は、毎回お楽しみの一つ)RAKU山田屋さんの“白あんのチョコレートケーキ”。
お庭のベンチに腰掛けてピクニック気分でいただいた後、田辺先生が一つひとつ(当たり前ですが)立ててくださったお抹茶に癒されて・・。

「外の空気を感じていただくお抹茶って、やさしい味!」と野点の喜びを感じたのでした。


でも風の心地良さに時間を忘れそうになっても、さすがに紫外線が気になって…再びお部屋の中へゾロゾロ。

またまた違うお菓子(和風味のラスクやマドレーヌ、クッキーetc)がテーブルの上に。
そして桜の香りただよう緑茶を煎れてくださいました。ほんのり桜餅の香り〜「春ですなぁ」と言わずにおれません。



女11人揃えば話は尽きません。再度お庭に出てお見合い写真!?と勘違いしそうな撮影会も大盛り上がり。

参加の方々の装いは、春らしい淡い色合いの着物。どこかしら桜の花が見えたりと季節を感じるコーデでしたv(^o^ )。




今回のイベントは、講座と名づけて行われたものではありますが、お食事あり、撮影会あり、野点体験ありの盛りだくさん企画となりました。

この素敵な時間が過ごせたのは、場所とお料理をご用意してくださった迫田さん、心和む言葉を字に表してくださったヤマモトテルミさん、日本茶に親しんでもらいたいと趣向を凝らしてくださった田辺先生、それぞれが、参加する方々の喜ぶ顔を思い浮かべながら準備してくださったおかげと本当に思いました。

それは、“温故知新の日本茶講座”と題した企画の中で、田辺先生が教えてくださった「難しいお作法はさておいて、お茶をいただくことを楽しむ。そしておもてなしの心が大切」ということの集大成にふさわしい時間となった気がします。

改めて、ここでお礼申し上げます。ありがとうございました。

講座に参加してくださった方々が、今後も引き続き日本の文化ともいえる“日本茶”に親しんでいただければうれしく思います。